西村音響店

ベータマックス SL-HF95D STK5478電源ICを交換する

 

以前は、再生時にキャプスタンモーターが暴走し、その原因はFGセンサーに電源の9Vが供給されていない事と判明して終了しました。

(その時の記事はこちら

その代わりとなるSTK5478ですが、探すとSL-HF90SDから取り外した電源ユニットがありましたので、こちらを流用して対応しました。

ただ、レイアウトが違いますので、ポンづけは出来ません。ですので、STK5478だけ取り外して流用することにします。

ちなみに、EDベータのEDV-5000、EDV-7000は、STK5484というICで、もし互換性があれば流用は出来ると思いますが、詳しく調べて確認する必要があります。

EDV-5000とEDV-7000では、相互交換、ポンづけが可能です。EDV-9000は、STK5478Sですが、Sが何を意味するのでしょうか。

95SDの電源ユニットも外します。先ほどの90SDのユニットと違うのは、部品としてブリッジダイオードの数や、平滑コンデンサの数です。この時点で、相互交換不可であることが一目瞭然です。

半田を吸い取り、取り外します。SL-HF900などで使われている、STK5441は12Vが故障するのに対し、STK5478では9Vが故障するという、どちらにせよトラブルがよく発生するICだと思います。


埃をかぶっていると放熱に影響しますので、掃除機と拭き掃除をしておきます。

レギュレータということで、発熱量もかなり多いです。放熱グリスもしっかり塗っておきます。三端子レギュレータ2つを、1つのICにまとめているようなものですから、熱湯を入れた湯のみくらいの温度になります。


ひとまず正常なSTK5478に交換したことで、再生動作が正常に行えるようになりました。ですが、今度はテープが軋(きし)みの音がするだけで、テープが走りません。次はその対処を行います。

(続きはこちら

 

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