《レンタルカセットデッキ》新機種が3台入りました!

 

いつも音響店のブログをご覧くださり、ありがとうございます。

西村音響店の西村です。


 

今回は、新しいレンタルカセットデッキのご案内です。

追加となったのは、

  • TEAC C-3X
  • YAMAHA KX-690
  • YAMAHA KX-580 ※KX-690との2台セットでご提供

の3台です。

 

 

TEAC C-3X (1980年製)

1980年製で、フェライトヘッドを搭載した3ヘッドデッキです。業務用のTASCAMの血が流れているような、インパクトのある外観が特徴的です。

C-3Xの面白い機能は、やっぱり倍速録音機能です。通常、カセットテープは1秒間に約4.8cmのスピードでテープが送られています。C-3Xでは倍の9.6cmにすることで、オープンリール並みの音質に上げることができます。

いよいよ、レンタルデッキにも倍速録音がやってきました。

そのほか、イコライザー、バイアスの切り替えなどがすべて手動だったりと、マニアックな要素が詰まっています。


 

もともと、このC-3Xはイジェクトボタンが欠品しており、扉を開くことができませんでした。さらには、修理して動くようになっても録音が出来ないという状態で、部品を供給してくれるドナーが必要なC-3Xでした。

そのドナーとなったのが、TASCAM 122(初代)です。

取り出しボタンを含めた操作ボタンの部分を移植し、無事に開閉ができるようになりました。C-3Xと初代122は、共通部品があるため、そのまま移植が可能な部品があります。

キャプスタンも、何故かフライホイールが歪んでいたため、122から移植することになりました。


 

録音出来ない故障は、録音ヘッドアンプにあるオレンジ色のフィルムコンデンサーの不良でした。ナカミチ581Zでも、同じ物が使われており、これが原因でノイズリダクションが正常に動作しない症状がありました。

581Zでこの種のコンデンサー不良を発見していたため、原因特定は比較的早かったです。回路を追っていくと、このコンデンサーに当たりました。


 

さて、両機とも過去に手が付けられており、素直に現品修理とはなりませんでした。いわゆるニコイチ手法です。

できれば、ニコイチはしたくありませんが、やむを得ず行う時もあります。最悪、部品取りデッキを集めて1台を完成させる手法を使えば、このC-3Xのように何とか修理ができる可能性があります。

ドナーとなった、TASCAM 122はまだ保管してあるため、場合によっては122として運用することも可能です。


 

今回のC-3Xは、メカニズムの全分解メンテナンス、電解コンデンサー交換を行っています。2019年現在で39歳ですが、来年はいよいよ40歳です。

まもなく’80年のカセットデッキも、40代に突入です。

 

 

 

YAMAHA KX-690 (1996年製) リモコン付き

1996年製で、パソコンが家庭に普及しだした頃のカセットデッキです。

ドルビーS搭載の3ヘッドデッキで、この頃のデッキとしては標準的です。

でも、それだけでは普通の3ヘッドデッキで終わってしまいます。

 

KX-690の特徴的な機能として、『プレイトリム』という高域を強調させる機能があります。録音状態の悪いテープでも、プレイトリムで補ってあげれば、ある程度音質を上げてくれます。強調だけでなく、逆に減衰も可能です。

PLAY TRIM」というツマミがありますので、時計回しにすれば高域が強くなります。

デジタル化には、もってこいの1台です。

ただ、40年以上前のテープなどのように、あまりに古いテープを再生してしまうと、ヘッドを早く磨耗させてしまうので、労わりが必要です。

ハードパーマロイヘッドといって、少しだけ磨耗に弱いです。


 

また、KX-690にはオートチューニング機能が付いています。ボタン一つで、バイアス調整と感度補正をしてくれるもので、とりあえず録音前に「AUTO TUNNING」ボタンを押せば、KX-690が調整してくれます。

さらに微調整で追い込みたい場合には、チューニング終了後に手動でバイアスを増減することができるので、音質調整も自由自在です。

録音の調整が自動のデッキでは、バイアス調整や感度レベル補正のツマミが無い機種があります。このような機種ですと、自分で音質を調整することができないので、場合によっては不便になるかもしれません。

KX-690のように、最初は自動で調整し、微調整を手動で行える使用であれば、特に不便を感じることはないと思います。

 

ただ、人によってはキャリブレーションモードで、メーターの振れ方を見ながら調整するほうが、味があるかもしれませんね。自動は楽ですが、味は薄いです。

 


 

メンテナンスの内容は、音響店の修理メニューであるフルメンテナンスコースです。メカニズム部分の全分解メンテナンス、古くなった電解コンデンサーの交換を行っています。

 

僕が音響店を始める前、まだカセットデッキを本格的に研究し始めていない頃から保有している1台です。記憶は定かではありませんが、4年くらい使っていたと思います。

一時期、モーターが回らずに修理不能と諦めかけて倉庫に眠ってしまいましたが、僕自身の技術も向上したお陰で再び復活しています。

 

 

+1,080円で、KX-580との2台レンタル

KX-690をご利用のお客様は、+1,080円で YAMAHA KX-580との2台レンタルが可能です。

KX-580は、2ヘッドでオートリバース無しという質素な1台ですが、プレイトリム機能やオートチューニング機能は欠かしていません。

安っぽいデッキながら、ドルビーSも搭載しています。

 

KX-690とKX-580、両方ともオートチューニング機能は付いていますが、実際に使ってみるとデッキの動きが違います。

KX-580は2ヘッドなので、録音後に一旦巻戻す動作が入ります。つまり、録音→巻戻し→再生→巻戻し→スタンバイという一連の動作を自動で行います。

3ヘッドのKX-690は、録音と再生を同時に行えるため、巻戻し動作は1回しかありません。

この辺り、2ヘッドと3ヘッドの違いが顕著に現れるところです。

 

KX-580も、フルメンテナンスコースの修理メニューを行っています。

 

ぜひ、兄弟でご利用されてみてはいかがでしょうか?

年齢ではKX-580のほうがお兄さんですが、性能では弟のほうが上という、何とも言えない関係です。

リモコンは、KX-690、KX-580共通で使えます。

 

2台セットでのご利用は、KX-690のページからお申込みが可能です。

 

今後のラインナップ予定

  • Technics RS-2630U
  • AKAI GX-R60EX
  • AKAI GX-R66
  • SONY TC-KA3ES
  • Aurex PC-G5AD
  • TC-V7
  • アイワ AD-F70
  •  

    今後、徐々に2台セットで利用可能な体制を敷いてまいります。

    着々と新機種を追加していきますので、皆さまのご利用をお待ちしております。

     

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