あなたはどっちがお好き?<GX-93とGX-Z9000のサイドウッドの違い>

 

皆さん、こんにちは。こんばんは。西村音響店の西村です。

いつも音響店のブログをご覧くださり、ありがとうございます。


 

突然ですが、あなたはどちらの木目がお好きですか?

 

Aを選びましたか?

それともBを選びましたか?

 

AとBの正体は、Aが1986年のAKAI GX-93、Bが1987年のA&D GX-Z9000でした。

両者は形が非常にそっくりですが、細かい部分を見るといくつか相違点があります。

今回はその中の1つである、サイドウッドについてお話しします。


 

いんとろだくしょん

まずは、GX-93とGX-Z9000について、簡単にご紹介しましょう。すでにご存知の方は飛ばしていただいてOKです。

 

発売年はGX-93が1986年、GX-Z9000が1987年です。

両者とも、3ヘッド構成で、キャプスタンの回転にはクォーツロックを採用した、赤井電機のフラッグシップモデルです。さらに、ノイズリダクションにはdbx搭載をしており、カセットテープの限界能力を超えた録音が可能です。

下位モデルには、GX-73とGX-Z7000がラインナップされました。こちらは、クォーツロック、dbx、サイドウッドが省略されて、中間(ミドル)クラスの位置づけです。

 

1987年に、赤井電機と三菱電機のダイアトーンブランドと組んだ、A&Dブランドが誕生します。これによって、今までAKAIブランドとして生産されてきたGX-93は、A&DブランドのGX-Z9000へと名を改めることになりました。

極論ではありますが、ブランド名を変えただけのマイナーチェンジに留まっていることを読み取れば、この頃から既に業績が苦しい状況になっていたかもしれません。最終的には倒産してしまいました。

 

仮に、次のモデルである1988年のGX-Z9100からA&Dとなれば、とても切りがよいです。しかし、GX-93の生産中にブランド名が変わるという展開になりました。

もし、ダイアトーンと組まなかったら、マイナーチェンジをしたとしてもGX-93EX?になっていたかもしれませんね。

 

参考:実際、海外向けのGX-Z9100は、AKAIブランドのGX-95として展開されました。

 

93と9000を比べてみる。

さて、ここからが本題です。

GX-93とGX-Z9000は形が非常によく似ています。似いますが、細かい部分を見ると相違点があります。

 

例えば、GX-93ではライン出力のボリューム調整が可能なのに対し、GX-Z9000では不可能である点が挙げられます。さらに見えない部分ですと電子部品も違います。

最もわかりやすいのは、ブランドのロゴですけどね。『AKAI』と『A&D』、だれがどう見ても違いが判るはずです。

 

 

もう一つ、目に見える部分での差が、サイドウッドです。木目まで差がある点は、僕も意外でした。

先輩のGX-93の方が、少し色が淡く、木目がはっきりとしています。一方、後輩のGX-Z9000は、色が少し濃いめの焦げ茶で、木目は控えめです。

 

もう一度、写真で比べてみましょう。下段にGX-Z9000、上段にGX-93を重ねて写真を撮影しています。

 

いかがでしょうか。

 

どちらの木目がお好きかは、好みが分かれるところであります。ちなみに、僕はGX-93の方が好みです。ただ、機種はGX-Z9000の方が好きなんです。

『A&D』のロゴが捨てがたいという理由があって、機種で選ぶならGX-Z9000ですが、ウッドはGX-93がよいという…我がまま言ってすみません。

 

今度は違う視点からの写真で比べてみましょう。左側にGX-93、右側にGX-Z9000を隣り合わせで配置しました。

ちょうど、本体を上から眺めた時の光景です。サイドウッドの細長い面ですが、ここでも木目の差がはっきり見てとれると思います。

少しGX-93の方が派手な印象があるかもしれません。落ち着いた模様がお好みでしたらGX-Z9000の方がいいですね。

 

最後は、ツーショットで比べてみましょう。

画像をクリックすると拡大画像を表示できますので、よーく見比べてくださいね。

写真が少し暗い影響もあると思いますが、遠くからだと、木目の差は分かりにくいかもしれません。

でも、木目だけに限らず、ブランドロゴの違いだけでも印象が違ってきませんか?

 

個人的には金色のエンブレムになっている『A&D』ほうがデザイン面でお気に入りですが、『AKAI』も老舗感が出ていて捨てがたいです。

 

2種類のサイドウッド、2種類のエンブレム、見比べて皆さんはどちらがお好きでしょうか?

もじお時間がありましたら、下のアンケートで教えていただくと嬉しいです。

 

他にも見えない部分で差があります

GX-93とGX-Z9000は、他にも電子部品に違いがあるなど、見えない部分にも差があります。

例えば、違いの1つに電解コンデンサーがあります。GX-93は耐圧16Vなのに、GX-Z9000では耐圧50Vになっており、両者では若干音質が違うと思われます。

もちろん、音の感じ方には個人差がありますが、僕が聴いた印象ではGX-Z9000の方が太い音のように感じました。耐圧が高いほど電流の流れが良くなりますので、その影響ではないかと考えています。

 

もう一つ違いを挙げるのであれば、ヘッドホンのボリュームを回すと、GX-93ではライン出力も調節されるところですね。

40年くらい前のデッキは、ボリュームでライン出力を調整できるものが多くありますが、皆さんはいかがですか? 「ボリュームで調整できた方が便利!」という方も見えれば、「別に固定でも不便ない。」という方も見えると思います。

ライン出力の調整が必要かどうかによっても、GX-93とGX-Z9000の選択が分かれるところかもしれません。

 

下位機種のGX-73とGX-Z7000ではありますが、違いを動画で解説してみました。



 

さいごに

今回ご紹介した、AKAI GX-93とA&D GX-Z9000は、形はほぼ同じでブランド名が変わるという、他には恐らく無い展開になったデッキです。

ブランドが変わるというと、トリオがKENWOODに変わったという例がありますが、A&Dは2社の合同ブランドですから珍しい部類に入るのではないかと思います。

摩耗知らずのGXヘッドを受け継いできた赤井電機ですが、年々苦しい状況になっていたことでしょう。それでも、他社が同じような形状の録再ヘッドを採用するなか、独自のGXヘッドを貫いたところには、流石テープデッキの老舗だと感じます。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

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