YAMAHA K-1B


 

 
 1970年代のヤマハの最上位モデルです。カラーバリエーションは2色で、シルバーK-1とブラックのK-1Bがあります。

 K-1のデザインで特徴的な部分は、1つは中央に配置された操作ボタンでしょうか。このデザインは後世にも引き継がれていきます。もう1つ、特徴的な部分が扉(カセットホルダー)のカバー(リッド)です。ガラスのような作りになっていて質量もあり、高級感を出している部品です。ガラスの可能性が高いですが、叩き割ってみれば一発で分かるでしょう。しかし、そのような事をしたら申し訳ないです。

 システムは、センダストヘッドを使った2ヘッド方式で、テープの走行はシングルキャプスタンという、シンプルな構成です。シングルキャプスタンとはいえども、大きなフライホイールを使って、音ゆれ(ワウフラッター)の低減を図っています。1970年代には多く使われている方法です。

 1970年代の生まれながら、メーターがデジタル式というところも見逃せません。同年代はまだ針式のメーターが主流です。その中でデジタルメーターを見ると、いかにも高級機というインパクトを与えていたのではないでしょうか。本当にそうなのかは、僕は当時生まれていませんので、想像です。

 
 


 

故障事例 <ベルト切れで再生できない。>


 キャプスタンを回すベルトが切れてしまい、再生できなくなってしまう故障です。

 K-1は製造から40年以上たちます。さすがに無傷のまま現存しているデッキは見かけないでしょう。動かなくなったカセットデッキは、大抵はベルトが切れている状態になっていると思います。新品に交換すればもちろん修理できます。ですが、その前にキャプスタンにこびりついた古いベルトをきれいに取り除くところからです。

 

メカをすべて分解します。


 比較的シンプルな構造になっていて、部品の数もすごく多いというわけではなさそうです。マイコンを使った初期のデッキは、このような構造が多くみられます。

 

K-1のヘッドが上がる仕組み。


 K-1のメカは、ソレノイドとレバーを使った構造です。

 ソレノイドに電流を流すと、鉄心が矢印の方向に動き、取り付けられたレバーが連動します。レバーの真ん中あたりには二股のような部品があり、組み立てた時には、ヘッド部分にある突起が、黄色の○の部分に差し込まれます。そして、ソレノイドでレバーを動かすと、ヘッドを上昇させることできるという仕組みです。