YAMAHA K-1B


 

 

 ’70年代のヤマハの最上級カセットデッキです。カラーバリエーションは2色で、シルバーK-1とブラックのK-1Bがあります。

 K-1のデザインは、特に操作ボタンの部分が後世に引き継がれいくところです。製造コストの削減が図られている1990年のKX-640まで、操作ボタンのデザインが踏襲されています。あと、特徴的なのが扉(カセットホルダー)のカバー(リッド)です。ガラスのような作りになっていて質量もあり、高級感を出している部品の1つです。ガラスの可能性が高いと思います。叩き割ってみれば一発で分かるのですが、なかなか勇気がありません…

 基本性能は、センダストヘッドを使った2ヘッド方式で、テープの走行はシングルキャプスタンという、比較的シンプルな構成になっています。シングルキャプスタンとはいえども、大きなフライホイールを使って、音ゆれ(ワウフラッター)の低減を図っています。’70年台には多く使われている方法です。

 ’70年代の生まれながら、メーターがデジタル式というところも見逃せません。まだ針式のメーターが多い中で、デジタルメーターが搭載されているのを見ると、如何にも高級機というインパクトを与えていたのではないかと思います。本当にそうなのかは、その頃僕は存在していませんので、イメージです。

 
 


 

ベルトが完全に溶けて、再生できない。


 もう40歳になっているK-1ので、さすがに無傷のまま現存しているデッキは居ないでしょう。動かないデッキだと、大抵このようにベルトが切れている状態になっていると思います。新品に交換すればもちろん修理できますが、その前にキャプスタンのフライホイールにべっとりと付着した古いベルトを綺麗に取り除くところからです。

 

メカをすべて分解します。


 比較的シンプルな構造になっていて、部品の数もすごく多いというわけではなさそうです。マイコンを使った初期のデッキは、こういった構造が多くあります。

 

K-1のヘッドが上がる仕組み。


 K-1のメカは、ソレノイドとレバーを使った構造です。画像右側の大きな鉄心がついたソレノイドが、ヘッドを作動させます。ソレノイドに電流を流すと、鉄心が矢印の方向に動きます。すると、取り付けられたレバーも連動して、真ん中にある二股のような部品も上方向に動きます。組み立てると、ヘッド部分に取り付けられている突起が、黄色の○の部分に来るので、ソレノイドでレバーを動かせばヘッドを上昇させることできます。