スーパーベータマックス。海外仕様のSL-HF900

 

 

日本ではあまり見かけないような表示。

実はこちらは、ベータプロで有名なSL-HF900でも、日本仕様ではなく海外仕様のSL-HF900です。

もの珍しさに仕入れてみました。

ちなみに日本でキャリア周波数を上げて高画質化した規格を、ハイバンドベータと呼んでおりますが、海外ではスーパーベータと呼ばれます。

 


内部はこのように、日本仕様と変わりません。しかし海外仕様ですので、使用電圧が異なります。

 

電源プラグも異なるので、日本のコンセントには差せません。ですので、電源部分だけ日本仕様のものに交換する必要があります。

早速、部品取り用となっている同じSL-HF900から拝借します。

 


まずは電源部分の取り外しです。本体の外側にある黒いネジと、中で固定している2つのネジを外し、映像回路や制御回路からのケーブルを抜けば、簡単に取り外すことができます。

 


左が米国仕様、右が日本仕様です。比較すると米国仕様はサービスコンセントが1つしかありません。

使用電圧が異なりますが、どちらもブリッジダイオードで直流に整流した後、例のSTK5441電源ICを通して、12Vと9Vに降圧しますので、回路自体は日本と共通です。

ということで、米国と日本を入れ替えます。

電源部分だけ日本、他は米国のままで、表記が英語になっています。そのほかにも日本との大きな違いがあります。

 


前面にあるこちらの部分ですが、録画モードのスイッチをよくみると、本来あるはずのβⅠsがありません。旧式のβⅠの再生には対応しているようですが、βⅠsは対応していないようです。

バイバンドのスイッチは、呼び名が違うのでスーパーベータになっています。

 

無事、通電するようになりました。

カセットのローディングも出来るようになりましたが、肝心の回転ヘッドが回転しません。

ヘッドも動作するものに交換する必要があったので、ドナーから移殖しました。

本体の底面から、回転ヘッドを取り外します。

メカの部分に日付が印字されていますが、これがほぼ正確な製造月日だと思われます。1985年の5月8日のようです。

このように取り外すことができます。そして正常な回転ヘッドを取り付けて完了です。

 

ブラウン管テレビを使っている関係で、カメラで撮ることが難しいですが、その後、ヘッドの掃除など行い、きれいに再生されるようになりました。

βⅡ・Ⅲモードの再生はできますが、βⅠsは正常に映像が出ません。どうしてか、ここだけは少し不明です。映像回路が異なっているのかもしれません。

βⅠsに対応していないので、実用性はあまり無さそうですが、希少な海外モデルですので、動く状態で保管してみたいと思います。