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【あ】
カセットデッキでは、テープの巻取り軸を回すための部品の事を指します。
モーターと巻取り軸の間に設けられています。
アジマスがずれると音が籠ります。
複数の部品で構成されたグループの事をいいます。人間に例えるのであれば「部位」です。
アッセンブリーをさらに細かく分解すると「部品」という単位になります。
【い】
テープの磁気特性を活かすために信号を加工する回路です。
例えばテープに録音する際には、
録音ヘッドの手前にある回路で、音源の低音域を減衰と高音域の強調が行われます。
時間で表す方法と、角度で表す方法があります。
位相の測定には、オシロスコープのリサージュ波形を使います。
単位は「Ω(オーム)」です。
直流=抵抗値
交流=インピーダンス
【う】
【え】
ノイズリダクションにおいて、録音するときに行う信号処理のことをエンコードといいます。
そもそものエンコードの意味は「信号を加工すること」です。
対義語:デコード
【お】
基本的にはテープをセットしたらボタン1つで、録音レベル、バイアスの調整を行ってくれます。
オートチューニングを推しているメーカーと、手動式に拘るメーカーが分かれているところが面白いです。
カセットテープを入れるだけで、デッキが自動的にテープの種類を検出し、設定を自動で切り替える機能です。
1980年代に入って登場しました。
カセットテープの頭部にある検出用の穴により、テープの種類を判別できます。
多くの場合は、磁気ヘッドを180度回転させる方法が採用されていますが、一部特殊なものも存在します。
関連用語:マルチトラックヘッド
大まかに信号を増幅するICだと理解して差し支えありません。
抵抗、コンデンサー、コイルの組み合わせによって、フィルター回路、加減算回路など、様々な回路を構成できます。
【か】
「扉(ドア)を開ける」というフレーズを少しオーディオ寄りに表現すると、「カセットホルダーを開ける」となります。
アシストモーターと呼ぶこともあります。
【き】
磁気ヘッドの中にも再生時にはテープの磁気を読み取る役割をはたし、録音時には電気信号を磁力に変換しテープに記録(磁化)させます。
キャプスタンの回転速度が再生速度を決めます。
また、回転精度の良しあしで、音揺れの少なさ(ワウ・フラッター)が変わってきます。
きし麺のような平べったいベルトが使わます。
ただし、携帯型や安価なラジカセでは異なった形のベルトが使われます。
大きく分類して、ブラシ付きのモーターと、ブラシレスモーターに分かれます。
たとえ同じノーマルテープだとしても、最適な録音レベル・バイアスが同じとは限りません。
それを補正するのがキャリブレーションです。
キャリブレーションのそもそもの目的は「ノイズリダクションシステムを正しく動かすため」です。
オートリバースで裏面を再生している場合は、左右逆転します。
対義語:巻取側
【く】
いちいち終端までテープを送ると、リーダーテープの部分を送っている約10秒間、録音が途切れます。
そこで、磁気テープとの境目部分にさしかかったら即座に反転することで、録音の中断時間を最小限にすることが可能です。
身近なものでいえば時計が当てはまります。クォーツ時計などと呼ばれたりもしますが、時計は常に正確に時を刻むことが求められます。
この技術をカセットデッキに応用すれば、正確なスピードで再生することができます。
昭和の時代は、高級モデルを中心にクォーツを搭載していましたが、平成に入るといわゆる598クラスのモデルにも搭載されるようになりました。
左側と右側で僅かに回転速度に差を付けることで、テープを横方向に引っ張る働きをもたせます。
ヘッドとも密着性が良くなり、音質向上やワウフラッター改善が期待できます。
ピンチローラーが両側にあり、左側にテープガイドがある。
対義語:シングルキャプスタン
類義語:バイデレクショナル・デュアルキャプスタン
元々ハイポジは、磁性体に二酸化クロームを使用していたことから、クロームテープと呼ぶ方も見えます。
後に磁性体がコバルト主体になり、ハイポジという呼び方に変わっていきました。
類義語:ハイポジション
【け】
【こ】
銅線を何重にも巻いた部品。
カセットデッキには大きく分けて2種類のコイルがあります。
①音声を扱うコイル (磁気ヘッドの内部にあるコイル、電子回路に使われるコイル)
②動力用のコイル ブラシレスモーターやソレノイドの動作に使われるコイル。電流を流すと電磁石となる特性を利用している。
カセットデッキの中で多い故障原因の1つです。
る高速でN極とS極が入れ替わる磁気が消去ヘッドから発せられ、テープを消去します。
零消去ともいいます。
対義語:直流消去
単位には、HRC(ロックウェル硬度)、Hv(ビッカース硬度)、HB(ブリネル硬度),HS(ショア硬度)とあります。
音響店ではHvを使っています。
対義語:独立懸架ヘッド
【さ】
再生ヘッドで拾う信号は非常に小さいので、わずかでもノイズが混入してしまうと、ノイズまで増幅されてしまいます。
デッキの音質を決める重要な部分の一つです。
高級感の演出という役割もありますが、本体重量を増して質感・置いた時の安定感を増す目的もあると思われます。
バブル景気のころに発売された機種に付いていることが多いです。
【し】
録音という動作を物理学的な用語で呼ぶと磁化と呼びます。
カセットテープは磁気を使って記録するので、テープに磁気を帯びさせることを磁化といいます。
オーディオではテープの表面に塗られている物質のことを指します。
カセットテープの磁性体には5種類ありますが、物によっては2つの磁性体を2層塗りもしくは混合させています。
・酸化鉄
・四酸化三鉄(磁鉄鉱)
・二酸化クローム
・コバルト
・純鉄
単位は、「[G]ガウス」「[T]テスラ」「[Wb/㎡]ウェーバ平方メートル」の3種類があります。
カセットテープの性能を表す用途には[G]または[mT(ミリテスラ)]が使われ、数値が大きいほど大レベルの録音に耐えられるということを意味します。
信号レベルに対する磁気の強さを表す用途には[Wb]を使います。テストテープの信号レベルの表示で使われている単位です。
※[G]は計量法の改正で、現在は使えなくなっています。
基本的に動かないので修理が必要となります。
新しくカセットデッキを入手する場合は、整備品を選ぶ、もしくはジャンク品を修理に出す、のどちらかになります。
周りにオーディオをやっている人がいれば譲ってもらうのも手です。
「F特」とも通称されます。
F = Frequency (周波数)
デッキの性能や癖を確認するのに有効です。
例としては、「このデッキは何Hzまで録音できるのか?」「このデッキは何Hzあたりが強く出るのか?」といった事を、周波数特性のグラフで読み取ることができます。
テープとヘッドの密着具合が変化して、音量が変化することがあります。特に作りが良くない安いテープでは発生しやすいです。
ドロップアウトとの違いは、出力変動は音量が比較的ゆっくり変化する点です。
類義語:ドロップアウト
カセットテープは上書き録音が可能ですが、実際は一旦前の音を消してから録音されています。
消去には録音以上に強い磁気エネルギーを必要とするため、録再ヘッドのように兼用することができません。
関連語句: 帯磁、ヘッドイレーサー
テープパスの調整が必要ない分、テープの絡まりや走行不良のリスクが低いのが特徴です。
大事なテープを再生する場合は、かえってシングルキャプスタンの方が安心です。
対義語:クローズドループ・デュアルキャプスタン
【す】
dbx方式のように対数圧縮方式を取り入れることで、録音レベルの限界を高くすることができます。
ドルビー方式との互換性はありません。その理由に対数圧縮を取り入れたことが挙げられます。
【せ】
修理を手掛けた人の腕やサービスによって、安心感に差が出るところです。購入前に修理した人はどんな人柄かをしっかり吟味しましょう。
【そ】
例:
テープの走行状態 ⇒ テープが安定して送られているかどうかの状態
走行が不安定 ⇒ テープがふらついて、周期的に音が籠ったりする状態
カセットテープと接触する部品をひっくるめて、走行系と呼んで差し支えありません。
例:走行系を調整する = 磁気ヘッド、テープパス、バックテンションの調整をすること
電流を流すと磁力によって鉄芯を吸引します。
鉄芯の先にレバーなどを取り付けることで、メカニズムの動作に利用することができます。
動作音が大きい点と、常に電流を流すために消費電力が多くなる点が欠点です。
ただし、メカニカルな動作音がかえって心地よく感じる場合もあります。
【た】
特に再生専用ヘッドを搭載するデッキで注意する項目です。
帯磁すると、ノイズの増加したり、音がこもる原因になります。
度が過ぎてしまうと、僅かではありますが、録音されている音を消してしまう作用が働きます。
関連語句:消磁、ヘッドイレーサー
ドルビー方式の高音域のみで処理を行うのに対し、全ての信号に対して信号レベルの演算で処理を行う点が対数圧縮方式の大きな特徴です。
代表的なものとして、dbX、東芝のadres(アドレス)があります。
数値では[dB](デシベル)で表され、大きいほど強弱の激しい曲の録音に強くなります。
例えば、+4dBが歪むレベル、-50dBがノイズが目立つレベルだとすると、ダイナミックレンジは54dBとなります。
2本続けての連続再生や、ダビングによる編集といった使い方が手軽にできます。
メカニズムが2個搭載されている都合上メンテナンスに時間を要する欠点があり、かつ廉価なモデルが多く存在したため、中古カセットデッキの中では不人気な類です。
特にハイポジやメタルテープの消去には多くのエネルギーを必要とするため、効率よくテープにエネルギーを与える目的からギャップが2つとなっています。
また、高周波電流の損失を防ぐために、消去ヘッドの素材にはフェライトが用いらている場合が多いです。
【ち】
安価なラジカセに使われている、マグネットの消去ヘッドが代表例です。
飽和消去ともいいます。
対義語;交流消去
【つ】
カセットデッキでは、録音と再生で理想的なギャップの間隔が異なります。
普通の録再ヘッドでは1つのギャップで兼用しますが、ツインフィールド・スーパーGXヘッドは独立させることにより、3ヘッド方式に近い録音再生性能を獲得しています。
「ツメを折る」とは、録音出来ないようにしておく事を言います。
【て】
この部品の位置が正しくないと、テープに折れ目や傷をつけてしまう恐れがあります。
特にクローズドループ・デュアルキャプスタン方式のデッキで使われる用語です。
主に左側のピンチローラーの位置を調整することを差します。
単位は「Ω(オーム)」です。
加工(エンコード)された信号を元に戻すという意味になります。
対義語:エンコード
電圧あるいはエネルギーと音量は対数の関係になっているため、
電圧の単位V(ボルト)や、電力の単位W(ワット)で表しにくいです。
例えば20dB大きくなると、電力は100倍になります。
再生レベル、アジマス、再生速度など、調整部分ごとに用意されています。
関連語句:ミラーカセット
電圧を安定させられるほど多くの電気を蓄えることができます。
液体の化学物質を使っていることから、蒸発による劣化があることが欠点です。
寿命は、長くとも10~15年です。
大きな電解コンデンサーが回路を見わけるポイントです。
ここで作られた電源は、アンプやメカニズムの動作など、各セクションに送られます。
【と】
ただし動作品の中には、修理せずとも動くことから、調整や点検がされていないものも含まれますので注意です。
「ディスクリートヘッド」とも呼びます。
対義語:コンビネーションヘッド
1種類の音を録音すると、その直線が1本できます。この事をトラックと呼びます。
ステレオで録音する場合は、左と右で2つ音が必要です。つまり2本になるので、2トラックとなります。
さらにカセットテープは、表と裏がありますので、合計で4本になります。
「8トラックテープ」という名称は、テープに8種類の音が記録されていることを意味しています。
カセットテープは高周波数になるほど、交流バイアスの消去作用の影響を受けやすくなります。影響を受けると、高音域がきれいに録音されません。
そのため、高い音が入力されたときに瞬間的にバイアス量を少なくすることで、高音域の損失を防ごうという狙いがあります。
ヒスノイズが高音域に目立つということを利用し、高音域(5kHz~)の強調・減衰を行って目立たなくしようというものです。
初期のBタイプから始まり、1981年にはCタイプが、1992年頃にはSタイプが実用化されました。
改良を重ねるごとにヒスノイズの抑制効果は高まりますが、高音域の調教・減衰を行うという信号処理の基本的な部分は大きく変わりません。
ドルビーノイズリダクションシステムにおいて、信号処理を行うか否かの閾値となるレベルです。
同レベル以上であれば、ヒスノイズは目立たなくなるという事から、信号処理が行われません。
テープの表面にゴミがついていたり、テープが劣化していた場合に、瞬間的に音が小さくなることを言います。
【な】
【に】
【ぬ】
【ね】
【の】
単に「ノーマル」と呼ぶことが多いです。
高級モデルから1万円以下のラジカセまで、殆どすべてのテープレコーダーで使えます。
殆どとしたのは、ごく一部、ハイポジ専用のデッキがあるためです。
国際的には「TypeⅠ」と呼ばれます。
ヒスノイズを少なくするための信号処理システム。
英語でNoise Reduction、頭文字をとって「NR」と呼ばれることが多いです。
カセットデッキでは全部で10種類の方式がありますが、各方式とも利点欠点があります。
録音する曲のジャンルや、使うテープによって、どの方式を使うが悩まされるところです。悩むに悩んで、なかなか録音を始められないということもあったのではないでしょうか。カセットテープの録音では、ヒスノイズの問題をどう攻略するか、ユーザーの腕が試されるところだと思います。
【は】
摩耗しやすい欠点がありますが、実は音質の良さに優れています。
また価格も安く、ラジカセにも使われます。
略して「ハイポジ」と呼ばれることが多いです。
ノイズが少なく、高音域までよく出る点が特徴です。
国際的には「TypeⅡ」と呼ばれます。
右側がオモテ面用、左側がウラ面用です。
本数だけ見るとデュアルキャプスタンですが、実質はシングルキャプスタンと同等の構造です。
磁気テープの特性上、音声信号をそのまま録音ヘッドに流しても記録されません。
音声信号とバイアスを合わせて録音ヘッドに流すことで、はじめて録音が可能となります。
交流バイアスと直流バイアスの2種類があります。
オーディオ用のカセットデッキは、全て交流バイアスです。
交流バイアスを作り出す回路のことです。
この回路で作った高周波信号を、消去ヘッドと録音ヘッドに送ります。
再生中は、テープを送り出している側のリールに少しにブレーキを掛けます。
そうすることで、テープの送りが安定し、ヘッドとの密着性も良くなります。
巻戻しと早送りをセットにして「早巻き」と言ったりします。
【ひ】
カセットテープに音楽を録音するときは、レベルをオーバーして音が歪まないように気を配る必要があります。
そのために、瞬間的な最大レベルを表示できるメーターは非常に有効です。
ドルビーレベルから見た場合は、1.5dB高いレベルです。
例えば、メーターのドルビーマークが2dB付近にあるデッキの場合は、0dBがピーク録音レベルです。
録音されていないテープを再生したときに「シー」と聞こえてくるのが、ヒスノイズです。
【ふ】
カセットデッキでは、主に音声信号を扱う回路に使われています。
プラスチックの材質が変わると、コンデンサーの性格も変わります。
コンデンサーを変えると音が変わるのはこのためです。
キャプスタンを安定に回転させるためには慣性が必要です。
そのため、普段は見えませんが、キャプスタンの裏側には画像のような重りが付いています。
サイズや重さは機種によって様々ですが、1970年代のデッキは比較的大きなフライホイールが付いているものが多くあります。
使用時間の累積でブラシが汚れると、回転しなくなる故障が発生しやすくなります。
特に直流電源で動かすものをブラシレスDCモーターと呼びます。
磁石のついた円盤、電磁石となるコイル、コイルの電流をコントロールする回路の3点で構成されています。
カセットテープ最盛期は、各社から様々なテープが発売されましたが、現在は数えられるほどの種類のみになってしまいました。
一度でも録音して消去したものはブランクテープではありません。
高速でテープが回転していても、ブレーキを作動させることで、狙った位置で停止することができます。
また、停止中にテープが弛むことを防ぐ役割もあります。
入門モデルでは、ブレーキが省略されている場合もあります。
【へ】
具体的な定義はありませんが、単にヘッドと呼んだ場合は、デッキに付いているヘッド一式(消去・録音・再生)のことを指して差し支えありません。
細長い金属棒がついているタイプと、カセットテープの形をしたタイプがあります。
前者はオープンリールでも使用でき、後者はカセットデッキ専用です。
別名「ディマグネタイザー」
音質を左右する要素の一つです。
ヘッドタッチが良くないと、音飛び(ドロップアウト)や音が歪みやすくなる原因になります。
【ほ】
カセットテープのポジションには4種類のポジションがあり、イコライザー、バイアスの設定がそれぞれ異なります。
4種類のポジション:
・ノーマル(TypeⅠ)
・ハイポジ(TypeⅡ)
・フェリクロム(TypeⅢ)
・メタル(TypeⅣ)
【ま】
学校のプールに例えると、数値が大きいほど水の量が多いということになります。
μFよりも更に小さい容量では「ピコファラド(pF)」も使われます。
カセットデッキにおけるマイコンとは、デッキの動作を行うためのプログラムが書き込まれたICのことをいいます。
多くの場合は、最もサイズが大きいICがマイコンです。
音声を処理するためのICはマイコンとは呼びません。
DIP(Dual In-line Package)
QFP(Quad Flat Package)
オートリバースで裏面を再生している場合は、左右逆になります。
対義語:供給側
ヘッドの表面に凹凸が見られたら摩耗している証拠です。また、肉眼では見にくい凹凸も、綿棒などで表面をなぞって調べることもできます。
残念ながら、摩耗してしまったヘッドは別のヘッドに交換するしかありません。研磨という手段もありますが、ヘッドの金属素材自体が非常に硬く、そのうえで精密な研磨を求められるため、専門機関でなければ難しいでしょう。かえって状態を悪くする恐れがあります。
1度に4つの信号を録音・再生できるヘッド。つまり、A面とB面を同時に録音・再生ができます。
もともと業務用で使われるものですが、オートリバースに応用することにより、ヘッドを回転させないオートリバースが実現可能となります。
回転の手間がないため、表⇒裏の切り替えが素早いのが大きな特徴です。
【み】
アルバムCDやシングルCDのカセット版と表現した方がわかりやすいかもしれません。
別な呼び方として「レコーデッド・テープ」という呼び方もあります。
対義語:ブランクテープ
鏡がついている点が大きな特徴です。
別名「テープパスビュアー」
【む】
【め】
音響店のブログで、「メカニズムを取りはずす」という節がよく出ていると思いますが、画像のようなユニットを外すことを指します。
どんなカセットデッキでも修理の基本は、メカニズムを取りはずすところからです。
録音レベルを高く取ることができるため、パワフルな音が特徴です。
メタルテープに対応していないレコーダーでは使えません。
前の音が消去しきれず残ったり、音が歪んでしまいます。
国際的には「TypeⅣ」と呼ばれます。
新しい機種では、カウンターの位置を記憶し、その位置で自動的に停止させるものもあります。
【も】
【や】
【ゆ】
【よ】
【ら】
ヘッドホンのみで楽しむ場合は、特に接続しなくとも問題ありません。
CDプレーヤー、ラジオチューナーなど、録音したい機器を接続します。
レコードプレーヤーは、一旦プリメインアンプやフォノイコライザーを通して音を増幅する必要があります。
【り】
中にはすぐに音が鳴るようにするために、極端に短くしたものや、完全に省略しているテープもあります。
メカニズムの真ん中部分に取り付けられていることが多いです。
【る】
【れ】
【ろ】
本来は勢いを抑えるためのダンパーがあります。しかし、劣化して機能が果せなくなると、バネのカで思いっきり開いてしまいます。
1970年代後半ごろのカセットデッキから搭載されるようになりました。
対するものが、昔ながらの鍵盤状のレバーを押して操作するメカニカルコントロールです。
マイコンに信号を送るためだけでよいので、ボタンはどこの位置でもOKです。そのため、デッキデザインの自由度が非常に高まったと思います。
【わ】
ゆっくりとした周期で震えるものをワウ、ビブラートのように小刻みに震えるものをフラッターと区別します。
例:「このデッキはワウフラが少ない」 ⇒ 音揺れが少ないデッキという意味
再生を繰り返しているうちにテープが伸びることはご存知かもしれませんが、デッキの調整不良が原因になることもあります。
アルファベット
【A】
東芝が開発したノイズリダクションシステム。「アドレス」と読みます。
dbxと同じく対数圧縮方式のシステムです。adresでは信号の圧縮量をdbxよりもやや少なめに設定しており、音質変化のリスクを低減したものとなっています。
≪Dレンジ圧縮量の違い≫ dbx: 1/2 adres: 1/3
ビクターが開発したノイズリダクションシステム。「アンルス」と読みます。
ドルビーBとの互換性がある点が大きな特徴です。
回路はドルビーBと少し異なりますが、高音域を強調して録音→高音域を減衰して再生、という信号処理が同一であることから互換性があるとされています。
ANRSの改良版:「スーパーANRS」
【B】
【C】
CDダイレクト入力からの信号は、回路の一部をショートカットさせるなど、音質変化を抑えているものと考えられます。
機種にもよりますが、入力インピーダンスが高くなっていたり、バランス調整が出来ない仕様になっていたりします。
二酸化クロムの化学式です。化学では「酸化クロム(Ⅳ)」とも表記します。
【D】
ダイナミックレンジを1/2に圧縮してテープに記録し、再生時には2倍に拡張するという仕組みです。
ヒスノイズが殆ど皆無になるほど強力な効果を発揮しますが、曲のジャンルによっては音に違和感が出る(息継ぎ現象)ことがあります。
【E】
【F】
化学式ではないので気を付けてください。
【G】
【H】
【I】
電子回路が1つのパッケージに収められている部品です。
回路の規模が大きくなるとLSI(大規模集積回路)と呼んで区別します。
【J】
【K】
【L】
【M】
【N】
信号レベルに対するカセットテープの磁束の強さを表す単位です。
カセットデッキでは、160nWb/m、200nWb/m、250nWb/mの3つの値がポイントになります。
【O】
【P】
【Q】
【R】
【S】
【T】
【U】
【V】
ピークレベルメーターが瞬間的な最大レベルを表示するのに対し、VUメーターでは平均的なレベルを表示します。
音の歪みよりも、聞こえるか否かを重きに置いたメーターですので、音楽の録音よりかは音声記録(人の声を録音)するのに有効です。
1980年代前半までは、一般用カセットデッキにも使われていましたが、それ以降はピークレベルメーターの方が主流になりました。
【W】
【X】
【Y】
【Z】
数字
カセットデッキのメーターにおける0dBは、機種によって意味が異なります。
録音したデッキでは0dBなのに、他のデッキでは+4dBと表示されるのは、0dBに設定している音量が異なるためです。
メーターの0dBをどこに設定するかについては、特に規格で決められていないため、メーカーの都合で設定されています。
例えば3kHzのテストテープを使った場合、
誤差の範囲は2956~3045Hzとなります。
ノーマルテープしか使えないラジカセ等で、ハイポジやメタルを再生すると、時定数が異なるため少々耳が痛くなるくらいに高音域が強調されてしまいます。
ハイポジ、メタルの再生では、ノーマルテープ以上高音域を弱める必要があるためです。
メーター上に「0VU」と書かれてるデッキの場合、160nWb/mのテストテープを再生すると「0VU」の位置まで振れます。
ドルビーレベルは、メーターで言うとドルビーマークがある位置です。
200nWb/mのテストテープを再生すると、ドルビーマークの位置までメーターが振れます。
ドルビーレベルは世界共通の規格で、メーカーが勝手に決められない信号レベルです。
250nWb/mのテストテープを再生すると、メーターでは0VUから4dB高いレベルを指します。
オーディオ用以外のカセットデッキにも広く使われている、基本的な構成です。
録音と再生を1つのヘッドで兼用している点がポイントです。
対義語:3ヘッド方式
2ヘッドとの大きな違いは、録音と再生が別々のヘッドで行われる点です。
対義語:2ヘッド方式
カセットテープは高い周波数になるほど信号の損失が発生しやすいため、レベルの調整では低い周波数を使います。
磁気テープを特性を活かすため、実際の録音では、回路によって低音域を弱めから録音されます。
3180μsという時定数の設定は、カセットテープ全種類で共通です。
1秒間にテープが4cm76mm送られることを意味します。
4.8cm/sと書れている場合もあります。