最終更新日:2025/12/24
概説
1982年に発売された3ヘッド方式の中堅モデルです。これまではごつごつした印象だったAKAIのカセットデッキですが、一転スタイリッシュな容姿になっています。
シルバーの薄型ボディが特徴で、操作ボタンも凹凸が少なく、横から眺めても非常にすっきりとしています。光る電源ボタンもポイントです。触る頻度が少ないスイッチやボリュームは、本体中央にあるカバーの中に隠れています。
この世代からメカニズムの設計が一新されました。ソレノイドを使用した「ガチャン!」というやかましい設計から、モーターで動作を行う設計に変更されています。これにより、カセットを入れるとテープとヘッドが接触した状態で待機するという動作が実現可能になりました。再生ボタンを押すと間を置かず演奏が始まる動きは、AKAIのカセットデッキの大きな特徴です。なおこのメカニズムは、赤井電機が最後に世に送り出したGX-Z9100EVの生産終了まで、約12年も継続して採用されることになります。
録音/再生ヘッドには、磨耗に非常に強いスーパーGXヘッドを搭載しています。しかし、先代のGX-F90などと比較すると若干形状が異なっており、小改良がされていると思われます。また、メカニズムの一新で、テープの走行方式もクローズドループデュアルキャプスタンとなりました。
録音関係の調整は全自動です。ボタン一つで、録音感度の補正・バイアス調整・イコライザー調整を行います。なんと下位モデルのGX-F51にも搭載されており、オートチューニング機能をかなり推していたようにも見て取れます。
レベルメーターは、ピークレベルとVUを切り替えることができるのもAKAIのカセットデッキの特徴です。薄型ボディになってディスプレイが小型になった分、メーターが小さくなって少し見づらくなってしまったことが惜しいところ。
すっきりとした外観にオートチューニング機能を搭載した、Stylish &Intelligentな1台です。
GX-F71の構造&搭載機能
| ヘッド | 3ヘッド方式(録音/再生:スーパーGXヘッド) |
|---|---|
| メカニズムの駆動 | ロジックコントロール(カムモーター駆動) |
| キャプスタンの回転 | ダイレクトドライブ |
| テープの走行方式 | クローズドループデュアルキャプスタン |
| カセットホルダの開閉 | パワーローディング |
| スタビライザー | なし |
| テープセレクター | 自動 |
| ノイズリダクション | ドルビーB/C |
| ドルビーHX-Pro | なし |
| 選曲機能 | あり(IPLS機能) |
| メーター | デジタルメーター(VU/PEAK 切替可能) |
| ライン入力 | RCA端子1系統 |
| ライン出力 | RCA端子1系統(ボリューム可変) |
| キャリブレーション機能 | オートチューニング |
| カウンター | 4ディジット,再生経過時間 |
| その他の機能 |
|
GX-F71の特徴
◎デザイン性&機能重視のデッキ
◎摩耗知らずのスーパーGXヘッド
○オートテープチューニング
△デザイン重視&多機能が故、整備性はかなり悪い
△メーターが小さく見づらい
△ドルビーNR回路が他機種との相性が悪い(特にドルビーCは厳しい)
関連機種
- GX-F91(デザイン性と機能を更に極めた最上位機種)
- GX-F51(2ヘッド式・ツインフィールドヘッドを搭載したバージョン)
- GX-F31(2ヘッドで機能が簡素化されたベーシックモデル)
音質サンプル
テープ:RTM
ノイズリダクションOFF
音源:Nash Music Library
【フュージョン・ロック】96kHz-24bit 容量53.2MB
—–
【フュージョン・ロック】★他機で録音したテープ 録音デッキ:TEAC C-3 48kHz-24bit 容量33.6MB
無圧縮音源ファイルのためデータ容量が多くなっています。ご注意ください。
外観の詳細画像
カバーに隠れているスイッチ・ボリューム

デッキの内部
オープン・ザ・キャビネット

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デッキの分解画像

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参考周波数特性
【TYPEⅠ】RTM

【TYPEⅡ】TDK SA (1981年)

【TYPEⅣ】TDK MA (1981年)

※ヘッドの状態やデッキの調整状態など個体差により、必ずしも同じ測定結果にはなりません。あくまで参考程度にお願いします。
YouTube動画でも紹介しました
これまでの作業実績
2025年3月 愛知県 イイダ様

2020年7月 埼玉県 tochan様


































