西村音響店

A&D GX-Z7100EX

ページ作成日:2018/11/6
最終更新日:2025/12/24


 

概説

 

GX-Z7100から1回目のモデルチェンジをして1989年に登場したのが、このGX-Z7100EXです。

7100EXになっても大きな変化はなく、小規模なマイナーチェンジ程度です。、例えば、スタビライザーが7100では平ら状になっていたものが凸凹状のものに改良されたほか、アンプの回路でアース(グランド)の取り方が改良されているほどです。

先代のGX-Z7100と同じく、15㎝という厚みのあるボディが特徴です。これは電子回路基板1枚1枚に個室を設ける、「セパレートブロック・コンストラクション」という構造を採用しています。この構造が効果をもたらすのは特にアンプ部分で、むき出し状態だと、外部から電磁波の影響を受けてノイズが混入します。カセットデッキは、磁気ヘッドで拾った微弱な信号を扱うので、ノイズ源となる電磁波は大敵です。

GX-Z7100EXに搭載されている機能は、先代のGX-Z7100と同じで、複数曲スキップする機能、再生ボタンを長押しすると1/2の速度で再生する機能、A地点B地点を設定して区間再生する機能、録音中の曲をやり直すのに便利なレックキャンセル、ディスプレイの消灯機能など、変わらず使えます。録音/再生ヘッドには、引き続き摩耗に非常に強いスーパーGXヘッドが採用されています。

これが後輩のGX-Z7100EVになると、部品を大きく変えてきます。中でもヘッドがコンビネーション型から独立懸架型に変わる点が一番大きいでしょうか。同じスーパーGXヘッドでも、7100EVになってさらに改良されます。アンプの回路も別物レベルで変わります。

 

GX-Z7100EXの構造&搭載機能

ヘッド 3ヘッド方式(録音/再生:スーパーGXヘッド)
メカニズムの駆動 ロジックコントロール(カムモーター駆動)
キャプスタンの回転 ダイレクトドライブ (FGサーボ)
テープの走行方式 クローズドループデュアルキャプスタン
カセットホルダの開閉 パワーローディング
スタビライザー あり
テープセレクター 自動(ノーマル・ハイポジ・メタル)
ノイズリダクション ドルビーB/C
ドルビーHX-Pro ON/OFF切替可能
選曲機能 あり(複数曲スキップ可能)
メーター デジタルメーター(0dB=250nWb/m)
ライン入力 RCA端子2系統(LINE-IN, CD-DIRECT)
ライン出力 RCA端子1系統
キャリブレーション機能 あり(400Hz, 10kHz)
カウンター 分数表示
その他の機能
  • メモリーストップ(カウンター00.00で巻戻しを自動停止)
  • RECキャンセル(録音を中断し、その曲の始めまで巻戻し)
  • A-Bリピート(指定区間だけ再生)
  • 半速再生・消去(一部分だけ消去したい時に便利な半速モード)
  • ディスプレイ消灯

 

GX-Z7100の特徴

◎GX-Z7100の改良モデル(アンプ回路の小改良、金属製リッドに変更)
◎摩耗知らずのスーパーGXヘッド
◎搭載機能は上位機種(9100EX)と全く同じ
○マニュアルキャリブレーション機能
○FGサーボ仕様のダイレクトドライブ()
○カセットホルダの窓枠が金属に変わって高級感UP

 

関連機種

 

 



 

音質サンプル

【フュージョン・ロック】★他機で録音したテープ 録音デッキ:TEAC C-3 48kHz-24bit 容量36.1MB

無圧縮音源ファイルのためデータ容量が多くなっています。ご注意ください。

 

 

デッキの内部

オープン・ザ・キャビネット

画像にマウスオン(タップ)してください。


 

サムネイル画像をクリックすると拡大画像をご覧いただけます。

【メカニズム】
【電源回路基板】
【電源回路基板・後側から】
キャプスタンモーターの制御はFGサーボで、スピード調整用のトリマーが付いています。9100EXではクォーツ制御になりますが、走行安定性に差は特にありません。
【配線修理跡】
ちょうど画像真ん中に写っている配線は、もともフラットケーブルが付いていましたが腐食してしまったため、代替品に交換しています。接着剤が銅線を腐食させるようで、特にAKAI・A&Dによく見られる経年劣化です。
【制御回路基板】
【再生ヘッドアンプ】
9100はディスクリート構成なのに対し、7100はオペアンプによる増幅回路です。
【ノイズリダクション回路】
GX-93/73から使われている日立製12090NTです。ドルビーB・Cの再生用と録音用の回路がセットになったICです。次の7100EVではソニー製に変わるため、本モデルが最後の採用になると思います。
【ライン入力・メーター回路】
ライン入力バッファ(画像少し右上)にM5238のJ-FETオペアンプが使われています。EXになってアンプ回路のアーシングの強化がされた他、ミューティング用のリレー(画像左の黒い立方体の部品)も変更されています。
【バイアス発振回路】



 

デッキの分解画像


 

 

YouTube動画でも紹介しました

 

 

これまでの作業実績

2024年12月 サカイ様

 

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