概説
CT-980の構造&搭載機能
| ヘッド | 回転3ヘッド方式(録音/再生:リボンセンダスト) |
|---|---|
| メカニズムの駆動 | ロジックコントロール(ソレノイド+キャプスタンモーター駆動) |
| キャプスタンの回転 | クオーツPLLサーボモ・ブラシレスモーター |
| テープの走行方式 | オートリバース |
| カセットホルダの開閉 | 手動 |
| スタビライザー | なし |
| テープセレクター | 自動 |
| ノイズリダクション | ドルビーB/C |
| ドルビーHX-Pro | なし |
| 選曲機能 | あり |
| メーター | 2色LED式(0dB=0VU・160nWb/m) |
| ライン入力 | RCA端子1系統 |
| ライン出力 | RCA端子1系統 |
| キャリブレーション機能 | オートBLE |
| カウンター | 4ディジット表示・テープ残量表示 |
| その他の機能 |
|
CT-980の特徴
◎初の3ヘッドオートリバース機
◎フルブラシレスモーター(リール駆動モーターもブラシレス)
◎リボンセンダストヘッド
◎初のドルビーB/C一体型ICを採用
○オートリバースならではの多機能
○早送り/巻戻し時もリーダーテープを検知(終端直前で停止する)
○オートキャリブレーション Auto-BLE
△メカニズムの脆弱性(壊れやすい部分が多い)
△通常の早送り/巻戻し時でも常にヘッドとテープが接触(ヘッドを余計に消耗させる懸念)
△純粋なダイレクトドライブなのは片面再生のみ(リバース再生はベルトドライブで安定性が低下する)
△録音はオートリバース使用不可(リバース走行側に消去ヘッドが無い)
△整備性は最悪(機能をふんだんに詰め込んでいてメカも回路も複雑すぎる)
△賛否の分かれるデザイン性(色は豪華に見えるが質感は安っぽい)
関連機種
- AKAI GX-R88(3ヘッド+オートリバース+クローズドループデュアルキャプスタンの化物マシン)
- TEAC R-999X(左右のキャプスタンに独立したモーターを装備してフルD.D.仕様の3ヘッドオートリバース)
音質サンプル
テープ:RTM
ノイズリダクションOFF
音源:Nash Music Library
【フュージョン・ロック】96kHz-24bit 容量54.3MB
—–
【フュージョン・ロック】★他機で録音したテープ 録音デッキ:TEAC C-3 48kHz-24bit 容量34.2MB
無圧縮音源ファイルのためデータ容量が多くなっています。ご注意ください。
外観の詳細画像
デッキの内部
オープン・ザ・キャビネット

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デッキの分解画像
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動作音
【メカニズム動作音】再生→停止→早送り→停止→巻戻し→停止→ヘッド回転×2→イジェクト
【Auto-BLE信号音】
参考周波数特性
【TYPEⅠ】RTM

【TYPEⅠ】マクセル UR(現行モデル)

【TYPEⅡ】TDK SA (1981年)

【TYPEⅣ】TDK MA (1981年)

テストテープによる再生周波数特性
※ヘッドの状態やデッキの調整状態など個体差により、必ずしも同じ測定結果にはなりません。あくまで参考程度にお願いします。
YouTube動画でも紹介しました
これまでの作業実績
2025年10月 京都府 カトウ様




































