概説
ESA代共通の特徴は、セラミックと分かるような白色のカセットホルダです。そしてリッドも金属製に変わり、より高級感が増した外観となっています。他にもヘッドに突起を設けてカセットのパッドが押さえる力を弱める、「パッドプレッシャーリダクション」が新たに採用されています。ヘッドに付いた青色の点が目印です。
TC-K222ESAの基本設計は、先代のTC-K222ESLと殆ど同じです。222ESLと222ESAはアンプ回路には上位機種の設計を踏襲されている点が大きな特徴です。5600μFの大容量平滑コンデンサーに、再生ヘッド用アンプの初段にはFETが採用されています。
222にしては贅沢なアンプ回路にESA代の高級感と相まって、ベーシックモデルながら非常に内容の濃いデッキとなっています。さらに定価60,000円であることを考えれば、コストパフォーマンスの高さも相当なものだと思います。もちろん、キャリブレーションや録音EQ切替の機能も搭載でこの値段です。
また、次のTC-K222ESJではメカニズムが中央に配置されるため、左側配置のメカニズムである点も222ESAが最後となります。メカニズムを左側にすることで、メーターや操作部のスペースを広く取れるため、少々ですが操作性でも優れると思います。メーターのFLディスプレイが大きい分、見やすい点もポイントです。
管理人自身もソニーの222はESGからESJまで見てきましたが、このTC-K222ESAが最も出来が良いと思いました。
関連機種
【上位機種】TC-K333ESA,TC-K555ESA
【先代機種】TC-K222ESL
【後継機種】TC-K222ESJ
TC-K222ESAの構造&搭載機能
ヘッド | 3ヘッド方式(録音/再生コンビネーション型・レーザーアモルファスヘッド) |
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メカニズムの駆動 |
ロジックコントロール・カムモーター駆動 |
キャプスタンの回転 | クォーツロック・ダイレクトドライブモーター |
テープの走行方式 | クローズドループデュアルキャプスタン |
カセットホルダの開閉 | パワーローディング |
スタビライザー | あり |
テープセレクター | 自動 |
ノイズリダクション | ドルビーB・C |
ドルビーHX-Pro | ON/OFF切替可 |
選曲機能 | あり |
ライン入力 | RCA端子2系統(LINE IN・CD DIRECT) |
ライン出力 | RCA端子1系統(固定レベル) |
メーター | ピークレベルメーター(-4dB=0VU 0dB=250nWb/m) |
キャリブレーション機能 | あり(録音EQ切替付き) 400Hz・8kHz |
カウンター | リニア分数 |
その他の機能 |
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TC-K222ESJの利点&欠点
◎アンプに上位機種の設計を踏襲している(222ESLと同様)
◎録音EQ切替機能付きのキャリブレーション
◎222クラスの中ではトータルバランスが良い(個人的な感想です)
○左側配置のメカ(222ESAが最後)
○セラミックコンポジット製の白いカセットホルダ
○パッドプレッシャーリダクション採用
△メカの動作を細いベルトで行うため信頼性が少々劣る
音質参考動画
テープ:RECORDING THE MASTERS
ノイズリダクションOFF
音源:Nash Music Library
無圧縮音源はこちら
【フュージョン・ロック】容量53.9MB
【ファンキーポップ】容量58.8MB
96kHz-24bitのためデータ容量が多くなっています。ご注意ください。
外観の詳細画像
デッキの内部
オープン・ザ・キャビネット
サムネイル画像をクリックすると拡大画像をご覧いただけます。
YouTube動画でも紹介しました
・福島県 にいともさん(2022年2月)