西村音響店

SONY TC-K555ESJ

ページ作成日:2026/1/6


 

概説

 

 

TC-K555ESJの構造&搭載機能

ヘッド 3ヘッド方式(録音/再生:PC-OCC巻線レーザーアモルファスヘッド・コンビネーション型)
メカニズムの駆動 ロジックメカ(ベルト駆動・サイレントメカ)
キャプスタンの回転 クォーツロック・ダイレクトドライブ
テープの走行方式 クローズドループデュアルキャプスタン
カセットホルダの開閉 パワーローディング
スタビライザー あり
テープセレクター 自動
ノイズリダクション ドルビーB・C・S
ドルビーHX-Pro ON/OFF可
選曲機能 あり
メーター デジタルピークレベルメーター(0dB=250nWb/m)
ライン入力 RCA端子1系統
ライン出力 RCA端子1系統
キャリブレーション機能 あり(録音感度,バイアス,イコライザ)
カウンター リニア分数カウンター
その他の機能
  • オートプレイ(巻戻し完了後自動的に再生)
  • メモリーストップ
  • ディスプレイ消灯

 

TC-K555ESJの特徴

◎ドルビーS搭載のフラッグシップ機
◎イコライザ調整も可能なキャリブレーション機能
◎アンプ回路構成は前作を踏襲しつつドルビーSを追加(KA7ESで音の色付けが変わるため好みが分かれる)
○銅メッキシャーシ
○ソニーのサイドウッド付きカセットデッキとしてはESJが最後
○パッドプレッシャーリダクション付きのヘッド
△ドルビーNRやMPXフィルタのインジケータが無い(地味に不便)

 

関連機種

 

 



 

音質サンプル

テープ:RTM
ノイズリダクションOFF
音源:Nash Music Library

【フュージョン・ロック】96kHz-24bit 容量53.0MB

—–

【フュージョン・ロック】★他機で録音したテープ 録音デッキ:TEAC C-3 48kHz-24bit 容量34.5MB

無圧縮音源ファイルのためデータ容量が多くなっています。ご注意ください。

 

 

外観の詳細画像

サムネイル画像をクリックすると拡大画像をご覧いただけます。

【前面左側】
【前面中央】
【カセットホルダ開】
【リッドを外した状態】
カセットホルダの材質はセラミックコンポジットで、ESA代からの引き続きです。ただし色はグレーに変わりました。
【リッド】
555系列では型番の部分がプレートになり、細かい部分ですが高級になります。
【ヘッド部分】
パッドプレッシャーリダクション付きで、これもESA代からの続きです。PC-OCC巻線仕様のアモルファスヘッドです。

【前面右側】
ESJ代ではドルビーNRのモード表示や、MPXフィルタの作動表示がなく、切替え忘れが無いように少し注意したいところです。
【キャリブレーションモード時】

 

デッキの内部

オープン・ザ・キャビネット

画像にマウスオン(タップ)してください。

 

サムネイル画像をクリックすると拡大画像をご覧いただけます。

【電源トランス】
【全波整流回路】
平滑用の大容量コンデンサが、次の世代のKA7ESと同じ物が使われています。63V-4700μFです。333ESJではコンデンサのグレードが落とされています。
【制御回路基板①】
【制御回路基板②】
【アンプ向け定電圧回路】
電解コンデンサにエルナー製のシルミックが使われています。これもKA7ESで採用が継続されます。
【再生アンプ・GICフィルター部】
ESG代から採用されてきた、従来のバイアスフィルタに代わる回路です。インダクタを一切使っておらず、オペアンプを使ってアクティブフィルタ回路を構成しているのが特徴です。
【再生ヘッドアンプ】
回路構成は同じですが、トランジタやオペアンプが555ESJと333ESJで異なっていたり、回路定数も違います。そのため両者で若干ですが音質に違いがあるとされています。(555ESJの方が上品な音とのことらしいです)
【ドルビーB/C回路】
【ドルビーS基板モジュール】
ESJ代から新たに追加されたドルビーSの回路です。ソニーはチップ部品を使って回路を小型化し、基板モジュールにして搭載しています。小型の基板モジュールにより、従来からのアンプ回路をそのまま流用しているのが強みです。
【ドルビーS回路切替リレー・メーターアンプ回路】
【録音アンプ基板全景】
上段の再生アンプ基板はサイズを大きくして回路面積を稼ぎましたが、下段の録音アンプは元からいっぱいだっためか、ドルビーSが追加されたESJではやや窮屈な回路レイアウトになっているようです。
【録音側ドルビーB/C回路】
【録音ヘッドアンプ・ドルビーS基板】
3ヘッドですので録音側にも同じドルビーSの基板モジュールがあります。再生側のドルビーS基板と全く同じのため、付け替えも可能です。
【バイアス調整用トリマー】
TypeⅠ,Ⅱ,Ⅳ、それぞれ左右独立で調整できます。デッキ整備時に細かく調整を追い込めるのが嬉しいです。



 

デッキの分解画像

 

サムネイル画像をクリックすると拡大画像をご覧いただけます。

【劣化しやすいアイドラーギヤ】
KA世代の後期ロットで見かける、脆くなりやすい飴色の軟質樹脂製ギヤですが、この555ESJの個体にも付いていました。案の定ギヤの歯欠けを起こしていました。
【アイドラーギヤ交換後】
【メカニズム脱着】
【フライホイール】
555ESJ含め、ESL代以降の最上級機種は、サファイヤ性軸受けが両側に付く点と、サプライ側のフライホイールが重量品になる点で、下位機種と差別化がされています。

 

参考周波数特性

画像にマウスオン(タップ)すると周波数軸が線形に変わります。

【TYPEⅠ】RTM


【TYPEⅡ】SONY XⅡ (1993年)


【TYPEⅣ】SONY Metal-Master (1988年)


テストテープによる再生周波数特性

 

※ヘッドの状態やデッキの調整状態など個体差により、必ずしも同じ測定結果にはなりません。あくまで参考程度にお願いします。

 

YouTube動画でも紹介しました

 

 

これまでの作業実績

2025年9月 東京都 うにばなな様


2024年6月 愛知県 ナンバ様


 

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