西村音響店

TEAC V-6030S

TEAC V-6030S
 

概説

1990年代中頃に発売された、3ヘッド方式の中堅モデルです。系図的には、V-7010とV-5010を統合させて生まれたと思われます。V-8030Sの下位に位置し、ダイレクトドライブが省略されている点が異なります。

これまで、テープの操作ボタンが左側、録音関係のボリューム・スイッチ類が右側というレイアウトでしたが、この世代から左右逆転。V-7000やV-5010といった前の世代に慣れていると、イジェクトのつもりが誤って電源がOFFになってしまった…という事もあるかもしれません。(僕自身も何度かやらかしました)

メカニズムは先代と変わらず、サードパーティ製(Sankyo)のものが搭載されています。テープの走行はクローズドループデュアルキャプスタン。ダイレクトドライブではないので、構造としてはV-5000・V-5010と全く同じです。

とても高級感がある姿をしていますが、実は台湾製。そのため、電子部品も台湾のメーカーのものが使われています。キャビネットを開けてみるとコストダウン感が強く、やや残念な印象も受けます。

 



 

外観の詳細画像

サムネイル画像をクリックすると拡大画像をご覧いただけます。

TEAC V-6030S 録音関係の操作ツマミ
【録音関係の操作部】
デッキ左側には、録音レベル、キャリブレーション、ノイズリダクションなどの主に録音に関わるものが集約されている。録音レベルのツマミはまさしく金庫のダイヤル錠。
TEAC V-6030S カセットホルダー
【カセットホルダ】
パワーローディングを採用。リッドは金属製でずっしり重い。ちなみにエントリーモデルのV-1030Sは樹脂製である。
TEAC V-6030S メーターと操作ボタン
【メーターとテープ操作ボタン】
テープの操作に掛かるものは右側に集約されている。メーターは前の世代と同じようなものだが、音に対するレスポンスが少し悪くなっている。
TEAC V-6030S デッキ背面
【デッキ背面】
CDダイレクト端子を装備する。型番が4桁になってからは、入力端子と出力端子が離れた配置となった。ところがV-6030Sではさらに離れた。
TEAC V-6030S 製造年と製造番号
【製造年と製造番号】
このV-6030Sは電源コードに「2003」と印字されていたが、コード自体が交換されている。もし2000年以降の製造であればPSEマークが貼られる。この世代からは台湾で製造されるようなった。

 

撮影に協力してくださった方
・山形県 「cote211」さん

 

 

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