(その1からの続きです)
メカを降ろすことに成功しました。前置きが長くなって申し訳ありませんでしたが、ここから本題のオーバーホールが始まります。
まずはローディングギヤ、モーターの取り外しです。ネジを外して、引き抜くだけですので比較的簡単です。
ソレノイドを外しました。シャフトストッパーが幾つかありますので、外すときにどこかへ飛ばさないように、慎重に外します。ソレノイドもネジで留まっているだけです。鉄心を干渉を上手く避けるのがポイントです。
固定ヘッドを取り外しますが、テープパスを決めているネジを外すことになるので、ある程度のネジの締め具合を画像で記録しておきます。細かい調整は、自力で行います。
こちらは全幅消去ヘッドです。こちらも同様に外します。締め具合も記録しておきます。
固定ヘッドの取り外しに成功しました。ガイドポストの部分も清掃を行うので、後で更に分解します。
続いてはスライダギヤの取り外しです。樹脂製のレールのような物?を外します。ネジで留まっていますが、裏からもラッチでロックされています。とれも強度が弱く簡単に折れてしまいそうで、力技は厳禁です。
巻き取り側のガイドポスト、ピンチローラーがあるスライダギヤを外しました。こちらは、奥側へスライドさせて引き抜くことができます。
一番メインのスライダギヤです。これがベータマックスの一番特徴のある部品でしょう。取り外しの時に、細かい部品が幾つか付いていますので、こちらも外します。
ローディング機構が無くなると、供給側のエンドセンサーと、ローディングの完了を検出するスイッチが取り外せます。たいぶ部品が無くなってきました。残りは、リール台とキャプスタンモーターなど、裏から作業を行います。
リール台とモーターのユニットを外しました。だいぶ汚れてしまっていますが、こちらも更に分解します。
キャプスタンのユニットも外します。表からネジで留まっていますが、スプリングが噛まされているので紛失しないように注意です。
リール台の部分は、このようにどんどん外していきます。
その他の部分も、細かいところまで分解していくと、さて気になる構成部品の数は…
カセットデッキの2倍以上はあるでしょう。もっとあるかもしれません。何より細かい部品が多いので、組立ても難易度が高いです。
ここまで分解して、ここから1つ1つ部品を掃除と潤滑を行いながら、元通りに組み立てていきます。元に戻すのは基本的に逆の手順で大丈夫ですが、メカの構造を予習しておかないと混乱する恐れ大です。
(その3へ続きます)