西村音響店

【更新情報】デッキ紹介ページ・3機種新たに追加しました

こんにちは、管理人の西村です。カセットデッキの紹介ページを新たに3機種追加しましたので、ご紹介します。

今回は、SONY TC-K555ESG、SONY TC-FX7、Nakamichi ZX-7の3機種です。

 

SONY TC-K555ESG

数ある高級カセットデッキの中でも、今も中古市場で活発に流通しているソニーの定番機種です。

1989年に発売。動作音が静かな新型のメカニズムを搭載して、フルモデルチェンジとなったのがESGの代です。先代のESRの代は、ソレノイド駆動で「ダンッ!!」という大きな音を発するメカニズムでした。(個人的にはソレノイドの方が好きですが)

555ESGと中堅機種の333ESGは、回路は同じですが使われている電子部品が微妙に違うのがミソです。音も微妙に違うようです。今回紹介している個体は、残念ながらヘッドに劣化があったため厳密な比較ができませんでした。

参考までに、先代のESRまではそこそこの相場ですが、ESG以降の代になると相場が一気に跳ね上がります。この記事の投稿時点で某オークションサイトの落札相場を見ると、555ESGの不動品ですら5万円では絶対買えない相場観です。一方、555ESRは5万円を超える落札はありませんでした。

TC-K555ESGの紹介ページはこちら

 

SONY TC-FX7

カセットテープの入れ方は普通に縦に入れるタイプ(正立透視型)なのに、本体の高さが8cmというユニークなカセットデッキです。1980年の発売です。

ソニーではリニアスケーティングメカ(メカのユニットごと移動して開閉する機構)を採用して、デッキの薄型化を実現しました。メタルテープ元年である1979年に発売されたTC-K88が代表作です。

TC-FX7ではリニアスケーティングメカを使わずに、K88と同じ8cmの高さを実現しています。それを可能にしたのは、専用に開発した薄型のS&Fヘッドです。カセットホルダを開けて覗いてみると、ヘッドが薄いだけでなく、底部すれすれまで下がっているところに驚きます。

音質は意外にも素直で、同時期に発売されたTC-D5Mのカセットデンスケに近い音がします。バイアス調整機構などは特に付いておらず、機能としては非常にシンプルです。

特にメカ部分が専用設計のため、万が一部品取りが必要になった際に困ることになります。FX7は当時斬新なデッキだったと想像しますが、売れ行きが芳しくなかったのか、中古の流通数はかなり少ないです。

ユニークで、レアで、少し異端児的な存在でもある1台です。

TC-FX7の紹介ページはこちら

 

Nakamichi ZX-7

遂に実機に触れられる機会がやってきました。Nakamichiの定番機種の1つとも言えるZX-7です。

あらゆる操作が手動、キャリブレーションは左右独立調整で、録音ヘッドのアジマス調整まで手動で行えるという、テープマニアには堪らない要素を満載しています。

前々からとても気になっていて、遂に整備のご依頼が入ったので暫く使わせていただきました。私もTEACのCシリーズで手動調整を堪能していますので、培った経験と勘を活かして録音前の調整を追い込んでいく作業は楽しいひと時です。

実際に触らせていただいた感想を正直に言うと、良い所もあればイマイチな所もありました。やはり全部手動な点は私のようなマニア(オタク)にとっては興奮しますが、操作間違いや操作忘れが何度もありました。

音質はナカミチサウンドを象徴するような、高域がエネルギッシュでどこまでも伸びるような感覚です。この辺りは680番代のデッキに少し近いのかもしれません。ただ、これは好みの問題だと思いますが、個人的にはちょっと高域がくどいかなと感じました。あまり過激ではない方がよければ、CR-70/50や580番代のデッキが合うと思います。

翌年にダイレクトドライブを搭載し、回路もブラッシュアップされたZX-9が登場します。やはりZX-7を体感したからには、ZX-9との違いも興味深いです。

Nakamichi ZX-7の紹介ページがこちら

 

7月下旬は高熱でダウンしていました

東京から帰った数日後に熱が出てしまい、ピーク時で39.5度の高熱を出してかなり辛い状況でした。熱が少し引いたと思ったら再び上がり…を繰り返し、1週間くらい動けない状態が続きました。デッキも弄れず、食事もままならず、真夏の中ただただ寝込むしかないという精神的にも辛い1週間でした。

五感の感覚が、麻痺とまでは行かないですが鈍くなり、病院は行きませんでしたがコロナに掛かったかもしれません。熱が下がってからも、更に1~2週間感覚が戻りませんでした。

私はコーヒーが大好きなのですが、絶望的に味や香りが判らなくなり、暫く飲みたい気持ちが遠のきました。あとは以外にも耳の感覚も変になってしまい、「自分のデッキってこんな音だったっけ?」と心配になりました。

今ではなんとか平常状態に戻って、いつもペースを取り戻しています。ご心配をお掛けした方には大変申し訳ございませんでした。

全国的に危険な暑さが続いておりますので、皆様どうかご自愛ください。

それではまた(・ω・)ノ

 

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