前回のSTK5441電源ICの単体動作実験が終わり、SL-HF505についていた壊れたICと、正常なICを交換します。電解コンデンサも膨らんでいて危険なので、こちらも交換します。
ところどころ半田付けが乱れていました。手を入れられているのかもしれません。ICの半田をしっかり吸い取ります。
正常なICと、電解コンデンサも新品に交換しました。
ここで、黄色の○の部分に注意です。ICのピンの近くには、グランドのジャンパが通っています。ICのピンがこれに触ってしまうと、危険な短絡状態になります。これをやってヒューズを切ってしまいました…電源ラインと、グランドラインの確認は非常に重要です。
電源ランプがつきました。正常に通電している状態です。やっと復活した、と思いきや、突然、修理を断念することになってしまいました。本来、あってほしくないのですが…
その様子の動画です。
他の機体からキャプスタンモーターの基板を移植する方法もありますが、ヘッドも回転しない状態ですので、かなりの重症です。こういった重症の場合は、修理が不可能なこともあります。よっぽど重症になることは、半導体部品の欠陥がなければありませんが、物理的な要因として、過度な部品の破損も重症のケースになります。
普段から丁寧に取り扱うのはもちろんのことですが、万が一故障した場合でも、力技は更に故障を重症化させることもあります。力技だけは絶対にしないようにしましょう。