西村音響店

カセットプレイヤー缶◇ウォークマンの中にチョコレートが入ってる!

カセットプレイヤー缶◇ウォークマンの中にチョコレートが入ってる!

 

1979年、外で音楽を聴くという楽しみ方を普及させた歴史的なカセットプレイヤー。それが、

ウォークマン。

今の時代でウォークマンというと、内蔵メモリーに曲をたくさん入れて持ち歩く、あのポケットサイズのプレイヤーを想像します。しかし、古い人間はウォークマンといったら想像するのはカセットウォークマンです。

さて、ちょっと懐かしもうと今回はカセットウォークマンの紹介…ではなく!こちらです。

実はこれ、チョコレートです。カセットウォークマンを模した缶の中に、一口サイズのチョコレートが入っているという、面白い発想の商品です。

 

僕よりも先に地元のイオンに立ち寄っていた母から、「また新しいカセットテープのチョコレートあったよ」という情報が。

ちなみに昨年にもカセットテープの形をしたチョコレート(=チョコカセット)を見つけて、思わず衝動買いしています。その続編なのでしょうか。

翌日、地元のイオンへ。

すると店の一番表に並んでいました。さすがはカセットテープ。今となっては逆に奇抜な外観ともあって、存在感はすごいです。ただ、困ったことにこのカセットプレイヤー缶、売られていた店は女性向けの雑貨屋さん

店内は女性のお客さんだけ…そこにカセットテープオタク(?)がどかどかと足を踏み入れるのはちょっと抵抗がありました( ;´Д`)

しかも4色全部カゴに入れてますからね…この人変人って思われてたら嫌だなぁ…(汗)

 

まぁ買ったときのお話はさておき。

今回はこのカセットウォークマン風のチョコレート缶を、簡単に紹介していきたいと思います。が、カセットテープの専門家として活動している僕としては本物との比較が最も気になるところ。

ということで、本物のカセットテープやウォークマンのお話も交えながらご紹介したいと思います。

 

初代カセットウォークマンがモチーフ?

缶に描かれているデザインは、もう初代カセットウォークマンそのものと言ってよいでしょう。実に40年以上前のデザインです。

テープがセットされている様子が描かれていますが、実はカセットウォークマンでこのようにテープを覗けるタイプはかなり少ないです。後年になると中が何も見えないタイプが殆どになります。

EUREKA(エウレカ)が販売元なのですが、本物のカセットウォークマンだとこの部分にSONYとありますね。アルファベットの書体も、なんとなくSONYのロゴに似ているような(笑)

凄いことにメーカーロゴの部分は、普通に印刷しているのではなく、プレスで叩き出しているようです。なのでロゴが立体的に見えます。「PORTABLE PLAYER」の部分もプレス加工のようです。

ここは本物のカセットウォークマンよりも高級感あるかもしれません。本物はプリントなので、経年で剥げているものがあります。

ところで、何やら「HOT LINE」と記された赤いスイッチが付いています。はて何のスイッチだろうか? たくさんのカセットテープと触れている僕でも、最初はよく分かりませんでした。

調べると、イヤホンをしていても周囲の音が聞こえるようにするスイッチだそうです。わかりやすく例えるなら補聴器に近い感じでしょうか。

今は逆にノイズキャンセリングという周囲の音をシャットアウトする機能が付いていますよね。昔はイヤホンで聴くという行為がまだ一般的でなかったこともあって、周囲の音が聞こえにくくなるという不安を取り除けるように、こんな機能を付けていたそうです。

 

ここで本物のカセットテープに登場してもらいましょう。パッと見た感じ、描かれているカセットテープが本物と同じサイズっぽいので、ちょっと重ねてみました。

おぉ…!

本物のカセットテープと同じ寸法ですね。昔のカセットウォークマンもこのようなサイズ感だったのでしょうね。

 

裏側には単三電池を入れる部分があります。そして、でかでかとSTEREOの文字が。これも本物と一緒で、忠実に再現されていますね。

操作ボタンの部分も、ちゃんとボタンの部分が出っ張っています。(押すことはできませんが…)音量の部分も、立体的に見えるように印刷されていると思いきや、ここもプレス加工です。触ると凹凸があって、今にもボリュームを操作できそうな感じです。

 

次はちょっと本物のプレイヤーに登場してもらいます。残念ながらカセットウォークマンは持っていないのですが、同じくらいの時期に販売されていた一回り大きいプレイヤーです。

なんか、まったく違和感ない…

1980年ごろの製品で、カセットデンスケというプレイヤーです。見事に本物のレトロな雰囲気とシンクロしています。4色のカラーのうち、ブルーが最もカセットウォークマンの雰囲気に近いですね。

 

小分けの袋に描かれたマーク

今回は一口サイズのチョコレートということで、飴のような小分けのパックになっています。開けてみましょう。

まさかの操作ボタンのマークです。

録音()・再生(▶)・早送り(▶▶)・巻戻し(◀◀)と。他にも停止(■)と一時停止(||)があって、全6種類だそうです。6種類のうち、ランダムで4種類が入っているという形になっています。

そして缶の裏側から見ると、ちゃっと文字の部分と窓の部分がプレス加工で凹凸を出している様子がわかりますね。別にプリントするだけでも十分良さそうですが、ここまで拘っているのには驚きました。

中身はチョコクランチです。観光地でよく売られているような感じのチョコクランチですね。袋を開けると、ぷわぁっとクランチの香りが漂ってきます。甘い香りです。

苦い味が好きな方にはちょっと甘いかもしれませんが、焙煎が効いた苦めのブラック珈琲と併せたら美味しいです。なにより一口サイズなので食べやすいですね。珈琲のお供にはちょうどよいです。

 

本物のカセットテープは入る?

飾っておくだけでも十分ですが、反射的にカセットテープを入れておくケースにできないか試したくなります。

というわけで、入れてみました。

うーん、2個までといったところでしょうか。さすがにカセットテープを入れておく箱としては難しそうです。まぁそもそもカセットプレーヤーは1本しか入らないですから、当然っちゃ当然ですね。

でも、缶を少し加工したら面白いかもしれません。窓の部分を切り抜いて、缶の中にカセットテープを入れる部分(カセットホルダー)を付けたらどうでしょう。本物さながらの感じになるかもしれませんね。
 

オーディオ部屋に飾るのもアリ?

今回の商品ですが、チョコレートよりも入れ物に命掛けているような商品でした。とにかくカセットウォークマンのモチーフにするこだわりが凄いです。これはカセットテープ世代の方なら思わず目にとまると思います。

現役でオーディオを楽しんでいる方でも、オーディオ部屋に飾っておくとムードを盛り上げてくれそうな感じです。

昔は録音するためのカセットテープでしたが、徐々にグッズとしてのカセットテープという在り方も広まっているような気がします。

雑貨からカセットテープの存在を知って、興味があれば歴史を勉強するみたいな形になれば、僕は本当にハッピーです。

もちろん本物のカセットテープも、このWebサイトやYouTubeで発信するほど熱中していますが、実はグッズも見つけるたびに買っています。

 

今回ご紹介した、カセットウォークマン風のチョコレート缶は、主に輸入雑貨を取り扱うPLAZAもしくはMINIPLAというお店の限定商品とのことです。

気になる方は是非お近くのPLAZAに足を運んでみてください。(オンラインストアでも購入可能ですが、2021/01/31現在売り切れになっています。)

 

関連リンク

エウレカ公式サイト https://eureka-biz.com/

PLAZA公式サイト https://www.plazastyle.com/

 

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